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2018.11.02 [イベントレポート]
東京国際映画祭の観客賞に輝いた『半世界』阪本順治監督、「法被でハッピー!」と上機嫌
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第31回東京国際映画祭でコンペティション部門の観客賞に輝いた『半世界』が11月2日、東京・TOHOシネマズ六本木で特別上映され、阪本順治監督が受賞の喜びを語った。

コンペティション上映の一般観客を対象に投票を募り、最も多くの支持を得た1作品を表彰する観客賞。東京国際映画祭みなと委員会の協力により、賞金1万米ドルとトロフィー、賞状に加え、恒例行事として特製の“法被”が贈呈される。阪本監督も授与されたばかりの法被にそでを通し「法被でハッピー!」と上機嫌だった。

稲垣吾郎が演じる炭焼き職人の男が、旧友との再会をきっかけに、仕事や家族、そして人生について向き合う決意をする。長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦ら実力派キャストが共演。阪本監督がオリジナル脚本を書き上げ、40歳手前の男3人の視点を通し、「残りの人生をどう生きるか」という葛藤から新たな希望を紡ぐ姿を描いた。

トロフィーを手に「この映画が心に届いた方もいれば、届かなかった方もいると思うが、何より見ていただいたことが一番うれしい。肩の荷が下りました」と喜びをかみしめる阪本監督。「観客の皆さんからいただいたグランプリだと思っています」と感謝を示すと同時に、「僕はキャストやスタッフに「ありがとう」と言うのは失礼だと思っているので、今日も「おめでとう」と言いたい」と主演を務めた稲垣らを祝福した。

この数年、海外でのロケが多く「そこで感じたことを、日本の小さな町を舞台にした物語に用いりたかった」といい、「世界で起こる出来事は、実は自分たちの小さな生活と地続きだという思いで作り上げた。ぜひ、ご覧になった皆さんが、それぞれの物語を紡いでもらえれば」とファンに語りかけていた。

第31回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。『半世界』は2019年2月公開予定。
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