国際交流基金アジアセンター×東京国際映画祭co-produce
アジア・オムニバス映画製作シリーズ第1弾
『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』
2019年3月20日(水)からTSUTAYAにてレンタル開始!
世界的に活躍しているアジアの気鋭監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作するプロジェクト「アジア三面鏡」。それぞれの時代と文化を反響させ、新しい光を生み出すシリーズ第1弾『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』は、「アジアで共に生きる」というテーマのもと、様々な国のスタッフ・キャストが結集し、日本とカンボジア、フィリピン、マレーシアの各国間を行きかう人々の生きる姿を映し出しています。そして、遂に『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』のレンタルリリースが、2019年3月20日(水)TSUTAYAにて決定しました!
本作品はオムニバス映画ならではの3人の監督による三者三様の演出が見所です。ナチュラル・ライティングという手法で、照明を殆ど使わず、まるでドキュメンタリーのようにドラマを運んでいくブリランテ・メンドーサ監督(『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』★カンヌ映画祭 監督賞受賞)。細部にこだわりながら、1ショット1ショット、緻密に映像と俳優の演技を重ねていく行定勲監督(『リバーズ・エッジ』★ベルリン映画祭 批評家連盟賞受賞)。テーマへの熱い思いを胸に、時に美しく、時に力強く、物語を紡いでいくソト・クォーリーカー監督(『シアター・プノンペン』★東京国際映画祭国際交流基金アジアセンター特別賞受賞)。
また、津川雅彦さん、永瀬正敏さん、加藤雅也さんなど意義ある作品に集結した豪華俳優陣にも注目です。
レンタルDVD:3/20(水)リリース
発売元:独立行政法人国際交流基金 レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズ
©2016 The Japan Foundation, All Rights Reserved.
⇒ TSUTAYA 作品ページ
⇒ 『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』公式サイト
[予告編]
[作品詳細]
製作:国際交流基金アジアセンター/ユニジャパン(東京国際映画祭)
特別協賛:IMAGICA
統括プロデューサー:久松猛朗
『SHINIUMA Dead Horse』
監督:ブリランテ・メンドーサ
プロデューサー:ロレト・ラリー・カスティリョ
脚本:トロイ・エスピリトゥ
撮影:ジョシュア・レイレス、レイモンド・リバイ・グティエレス
音楽:ディワ・フェリペ・デ・レオン
出演:ルー・ヴェローソ
2016年|カラー
舞台は北海道・帯広。SHINIUMA(死に馬)という意味深長なタイトルのもと、鉄の橇(そり)を馬に曳かせるユニークなスタイルの「ばんえい競馬」と、牧場で働いていた不法滞在のフィリピン人労働者が強制送還される顛末が、即興性と躍動感に満ちた監督特有のタッチで描かれる。冒頭と掉尾に日本とフィリピンの競馬場を登場させ、酷寒の北海道から灼熱のフィリピンへの移動を一筆書きのように描ききる構成の妙にも注目。
[あらすじ]:真冬の北海道、帯広のばんえい競馬。レースで当てたフィリピン人のマーシャル(マニー)は札束を握ってご機嫌で帰路につくが、彼が馬の世話をしている牧場に入国管理局の担当官がやってくる。不法滞在者のマニーは捕まり、本国に強制送還となる。マニラまでは飛行機、空港から長距離バス、ジープニー、バイクタクシーを乗り継いで故郷の村へ。だが、もう家族はおらず、泊まるところもない。結局、マニーはサンタ・アナ競馬場の厩舎に潜り込むが…。
『鳩 Pigeon』
監督/脚本:行定 勲
プロデューサー:古賀俊輔、ウー・ミンジン、エドモンド・ヨウ
撮影:今井孝博
音楽:半野喜弘
出演:津川雅彦、シャリファ・アマニ、永瀬正敏
2016年|カラー
行定監督が舞台に選んだのは、多くの日本人高齢者が実際に暮らしているマレーシア・ペナン島。鳩を飼う孤独な老人を中心に、息子との確執や介護ヘルパーとのふれあいが綴られる一方、太平洋戦争の遠い記憶も挿入されている。シャリファ・アマニの役名「ヤスミン」には、監督が敬愛するマレーシアの名匠、故ヤスミン・アフマドへのオマージュがこめられている。撮影には、ウー・ミンジン、エドモンド・ヨウらマレーシア映画界で活躍する若手監督たちが協力した。
[あらすじ]:マレーシア・ペナン島。田中道三郎は2階建ての大きな家でヘルパーたちに付き添われて暮らし、屋上の鳩舎で鳩を飼っている。息子の雅夫は月に1回、日本からやってくるが、冷淡にもすぐ帰ってしまう。ある日、新しいヘルパーのヤスミンが雇われ、道三郎の世話をすることになる。様々なトラブルの末にふたりは心を通わせていく。道三郎はヤスミンとその恋人アリフの手を借りて、兄たちが戦死した海辺へ行き、鳩を大空に放とうとする…。
『Beyond The Bridge』
監督/脚本:ソト・クォーリーカー
プロデューサー:ニック・レイ
脚本:イアン・マスターズ
撮影:ジョヴァンニ・C・ロルッソ
音楽:クリストファー・エルヴェス、福岡ユタカ
出演:加藤雅也、チュムヴァン・ソダチヴィー、重松 収
2016年|カラー
ソト・クォーリーカー監督は、プノンペンに実在する日本カンボジア友好橋(チュルイチョンバー橋)の建設を物語の中心に据え、同国の内戦から復興へ、時代を超えて祖国カンボジアと日本をつなぐラブストーリーを作り上げた。主演の加藤雅也はアジア作品への出演経験が豊富だが、本作では橋の建設に携わった人物の青年期とその後を見事に演じ分けている。また本作には、自国には殆ど残されていない、内戦時の記録映像も織り交ぜられている。
[あらすじ]:1992年の着工から2年、破壊されていたプノンペンの「日本橋」が新たに完成した。橋の修復に携わった日本企業の社長・福田は、かつてカンボジアで過ごした日々を回想していた――。橋の建設のためカンボジアに来た福田は美しいミリアと恋に落ち、結婚して日本で暮らす約束を交わす。しかし、やがてクメール・ルージュが台頭し、危険を感じた父親が福田を帰国の途につかせたのだった――。あれから20年。ミリアは生きているのだろうか。そうした思いを胸に、福田は橋にたたずむ。