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2018.10.30 [イベントレポート]
「男女に友情は存在する?」徳永えり長編映画単独初主演作『月極オトコトモダチ』がTIFFで上映
月極オトコトモダチ
©2018 TIFF
映画.com

第31回東京国際映画祭スプラッシュ部門出品作『月極オトコトモダチ』が10月30日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、女優の徳永えり、芦那すみれ、野崎智子、音楽を担当した入江陽、穐山茉由監督が舞台挨拶に立った。

数々の名作を輩出してきた音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB(ムージック・ラボ)」長編部門にもエントリーされている本作。NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」「わろてんか」などで知られる女優・徳永えりの長編映画単独初主演作で、第11回田辺・弁慶映画祭に短編映画「ギャルソンヌ 2つの性を持つ女」が入選した新鋭・穐山茉由監督の長編デビュー作となる。

徳永演じる本作の主人公は、WEBマガジン編集者の望月那沙。ある日、「レンタル友達」を生業とする柳瀬草太が語った「男女関係にならないスイッチを持っている」という言葉に興味を持った那沙は、柳瀬をレンタルすることを決意し、ある実験を試みる……。「男女間に友情は存在するのか」という命題をもとに、夢と現実の間で悩む男女が織りなす不思議な「関係性」の物語となっている。徳永は、「この映画は不思議な映画となっております。映画としての答えは、見ていただく皆さんの心の中にあると思います。それも含めて楽しんでいただけたら」と挨拶。那沙のルームメイト・珠希を演じる芦那は「企画の段階から関わらせていただいて、貴重な経験でした。音楽的にもミュージシャンの役として出ているので、その点でも楽しんでいただけたら」と呼びかける。

さらに那沙の後輩編集者ユリに扮した野崎は、「わたしが演じる役は同世代の役なので、入りやすかった部分はありつつ、元気なキャラクターなので、わからない部分はまわりに似ている子がいたので、その子を見て勉強しました。その点でも頑張りました」。編集長役の山田は、大勢の観客で埋まった客席を見渡して「この前のワールドプレミアに続き、2回目の上映となりますが、これだけ多くの方に見ていただいて。映画は見ていただかないと届かないもの。この晴れの場で、同じ空気を吸えるのが嬉しい」と笑顔を見せた。

メガホンをとった穐山監督が「この作品は男女に友情があるのかというテーマもそうですが、音楽も見どころ聞きどころなので、そこも楽しんでいただけたら。わたしは普段、映像とはまったく別の業界で会社員をしているんですけど、まわりの人にも自主映画に身近に感じてほしいなと思っていて。幅広い人に見てもらえるような開けた映画を作りたいと思っています。それを少しでも感じていただけたらと思うんで、楽しんでください」と明かした。

第31回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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